第 1 巻 VOL. 1.13.0.0 2026 年 4 月 26 日 発行 BY GARRY TAN ・ Y COMBINATOR MIT LICENSE ・ FREE FOREVER
完全
マニュアル初心者OK1人で
工場を回す

GSTACK

Claude Code を 43 人の専門家に変える、無料・MIT ライセンスの
ソフトウェア工場。これは、その操業マニュアル。

2026 年。世界はとても静かに、しかし決定的に変わりました。 一人の人間が、AI と一緒に、かつてはチーム 20 人で 3 か月かかった仕事を、半日で出荷するようになったのです。 これは予想ではなく、すでに起きている事実です。
gstack は、その新しい働き方の中心にあるツールキットです。Y Combinator 社長の Garry Tan が、自分のために作り、自分で毎日使い、無料で公開したもの。

“I don't think I've typed like a line of code probably since December, basically, which is an extremely large change.”

― Andrej Karpathy / No Priors podcast, March 2026

元 OpenAI 創業メンバーの Andrej Karpathy がそう語ったのは、2026 年 3 月のことでした。
「12 月以降、コードを 1 行もタイプしていない」――それでも彼は新しいプロジェクトを動かし続けています。

なぜそんなことが可能になったのか。Karpathy はその答えを「the right tooling(正しい道具)」と呼びました。
その「正しい道具」を、商用秘匿でもなく、SaaS でもなく、すべての人が今すぐ無料でコピーできる形でまとめたものが、gstack です。

240×
Garry の 2026 年生産性 / 2013 年比
43
スラッシュコマンド数
30
インストール所要時間
¥0
価格 / MIT 永久無料
Chapter 01 ・ The Golden Age 01

なぜ今、これがあなたに必要なのか

Garry Tan が公開した一枚の表があります。これは、2026 年のソフトウェア開発でいま実際に起きている「時間圧縮」を示したものです。誇張ではなく、彼自身が手元のリポジトリで計測した値です。

作業の種類従来のチームAI と一人圧縮率
定型コード / 足場づくり2 日15 分100×
テストを書く1 日15 分50×
機能の実装1 週間30 分30×
バグ修正+リグレッションテスト4 時間15 分20×
アーキテクチャ / 設計2 日4 時間
調査 / 探索1 日3 時間

この表がすべての判断を変えます
かつて「時間がないから後回し」にしていた最後の 10%(テスト、エッジケース、ドキュメント)――その 10% が、いまや「数秒で済む」のです。

Boil the Lake ― 湖は沸かせ AI コーディングは「完璧にやる」のコストをほぼゼロにした。だから、ショートカットを取るな、と gstack の哲学は言います。
*「湖(lake)」は沸かせる範囲のもの。完全なテストカバレッジ、すべてのエッジケース、エラーパス全部。
*「海(ocean)」は沸かせない。プラットフォーム全面書き換え、複数四半期の移行。
湖は沸かせ。海はスコープ外と宣言しろ。

さらに、Karpathy は AI コーディングでよくある 4 つの失敗モードを公開しました。間違った前提・過剰複雑化・関係ない場所への変更・命令的なコードです。gstack の各スキルは、これらの失敗モードを仕組みとして防ぐようにできています。たとえば /gstack-office-hours はコードを書く前に前提を炙り出し、/gstack-review は不必要な複雑さや「ついでに直したらしい無関係な変更」を検知します。

つまり gstack は、「AI に書かせる」だけでは越えられない壁を、プロセスとして越えるためのものです。
一人の builder が、一日に 10,000 行以上の使えるコードを、テスト付きで、レビュー済みで出荷する――その規律を提供します。

Chapter 02 ・ Installation 02

30 秒で工場を立ち上げる

必要なのは 4 つだけ。すでに開発を始めている人なら、おそらく全部入っています。

Claude Code Git Bun v1.0+ Node.js(Windows 必須)

手順 ― コピペするだけ

# Claude Code を開いて、これを貼り付けるだけ。 # 残りは Claude が自動でやってくれます。 git clone --single-branch --depth 1 \ https://github.com/garrytan/gstack.git \ ~/.claude/skills/gstack \ && cd ~/.claude/skills/gstack \ && ./setup --prefix ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 41 個のスキルテンプレートを生成 Bun でブラウザ用バイナリをコンパイル シンボリックリンクを 42 個作成 gstack ready (claude). Welcome! Run /gstack-upgrade anytime to stay current.

なぜ --prefix を付けるのか

--prefix を付けると、すべてのコマンドが /gstack-qa/gstack-ship のように 名前空間化されます。
あなたが他のツールやカスタムコマンドを使っているとき、それらと衝突しません。後で気が変わったら、./setup --no-prefix でいつでもフラット化できます。

確認 ― 工場が稼働しているか

Claude Code 内で /gstack- と入力してみてください。43 個の専門家リストがずらりと並べば、開業準備完了です。

Windows ユーザーへの注意 gstack は Git Bash または WSL(Windows Subsystem for Linux)で動きます。Bun と Node.js の両方が必要です。Bun と Playwright の組み合わせには Windows 専用のバグ(bun#4253)があるため、ブラウザ操作系の /gstack-browse は自動的に Node.js 版にフォールバックします。

アンインストール ― 後悔しないために

嫌になったら、これ一発で全部消えます。

~/.claude/skills/gstack/bin/gstack-uninstall → 43 個のシンボリックリンク削除 → ~/.gstack/ の設定・分析データ削除 → browse デーモン停止 → 完了。
Chapter 03 ・ The 43 Specialists 03

43 人の専門家が一斉に出社する

gstack をインストールした瞬間、あなたの Claude Code には 43 人の専門家が出社します。
YC のオフィスアワーを再現する企画担当、CEO 視点で構想を磨くレビューア、プロダクションのバグを嗅ぎ当てるシニアエンジニア、本物のブラウザを開く QA リード、OWASP に怯える CSO ――。彼らは必要な瞬間にだけ呼ばれて仕事をします。

全員を覚える必要はありません。あなたが「壁打ちしたい」「テストして」「PR 作って」と日本語で言えば、勝手に正しい人が出てきます。それでも、誰がいるかを把握しておくと、頼り方が分かります。

企画・思考フェーズ

/gstack-office-hours YC オフィスアワー

あなたの構想に対して 6 つの厳しい問いを投げる。「興味は需要じゃない。行動だけが需要だ。」

/gstack-plan-ceo-review CEO / 創業者

4 つの姿勢で計画を磨く。EXPANSION(夢を広げる)/SELECTIVE/HOLD(厳格レビュー)/REDUCTION。

/gstack-plan-eng-review エンジニアリングマネージャー

アーキテクチャ、データフロー、図、エッジケース、テスト計画。隠れた前提を全部表に出す。

/gstack-plan-design-review シニアデザイナー

各デザイン軸を 0–10 で採点し、10 点に届かせるために計画を書き直す。AI slop 検出器付き。

/gstack-plan-devex-review DX リード

「最初の Hello World までの時間(TTHW)」を競合と比較。20–45 個の問いで摩擦を 1 つずつ潰す。

/gstack-autoplan 自動レビューパイプライン

CEO → デザイン → エンジニアリング → DX を一気に通す。あなたの判断が要る箇所だけを浮かび上がらせる。

/gstack-plan-tune 質問頻度チューナー

うるさく感じる質問を「永久に聞かない」に。逆に「必ず聞いて」も指定可。

デザイン

/gstack-design-consultation デザインパートナー

業界の景観を調査し、創造的なリスクを提案、デザインシステム(色・フォント・余白・モーション)をゼロから作る。

/gstack-design-shotgun デザイン探索者

「選択肢を見せて」と言うと、4–6 個の AI モックアップを作って比較ボードをブラウザで開く。あなたが選べば学習する。

/gstack-design-html デザインエンジニア

承認されたモックアップを「実際に出荷できる HTML/CSS」に変換。Pretext によるレイアウト計算で本物のリフローが効く。

/gstack-design-review コードを書くデザイナー

ライブサイトの視覚監査。問題を見つけたら、原子的なコミットで一つずつ直し、Before / After のスクリーンショットを残す。

コードレビュー・セキュリティ

/gstack-review スタッフエンジニア

CI は通るのに本番で爆発するバグを見つける。SQL injection、LLM trust boundary、条件分岐の副作用、テスト網羅性の劣化を構造的にチェック。

/gstack-investigate デバッガー

系統的根本原因分析。Iron Law: 根本原因なしに修正してはならない。3 回失敗したら自動的に立ち止まる。

/gstack-cso 最高セキュリティ責任者

OWASP Top 10 + STRIDE 脅威モデル。秘密鍵の発掘、依存関係のサプライチェーン監査、CI/CD パイプラインの審査。具体的な攻撃シナリオ付き。

/gstack-codex セカンドオピニオン

OpenAI の Codex CLI で独立レビュー。「200 IQ の自閉的な開発者」のつもりで、Claude が見落としを刺してくる。

/gstack-devex-review DX テスター

本物のブラウザでドキュメントをなぞり、Getting Started を試し、エラーをスクショ。/plan-devex-review の予測と現実を突き合わせる。

QA・テスト・性能

/gstack-qa QA リード

本物のブラウザでアプリを操作し、バグを見つけ、原子的に修正、リグレッションテストを自動生成。3 ティア: Quick / Standard / Exhaustive。

/gstack-qa-only QA レポーター

テストのみ、修正なし。スクリーンショット付き構造化レポートを返す。

/gstack-benchmark パフォーマンスエンジニア

ページロード、Core Web Vitals、リソースサイズのベースラインを取る。Before / After を毎 PR で比較。

/gstack-benchmark-models モデル比較担当

Claude / GPT / Gemini で同じプロンプトを実行。レイテンシ・トークン・コスト・LLM 判定品質を横並びで出す。

ブラウザ操作・エージェント連携

/gstack-browse QA エンジニア(眼)

本物の Chromium。実クリック、実スクリーンショット、コマンド 1 個 100 ms。

/gstack-open-gstack-browser GStack ブラウザ

サイドバー付き専用ブラウザ。anti-bot stealth で Google や NYT も captcha なしで動く。あなたの Chrome は無傷のまま。

/gstack-pair-agent マルチエージェント協調役

OpenClaw・Hermes・Codex・Cursor 等と同じブラウザを共有。各エージェントが別タブを持ち、互いに干渉しない。ngrok 自動起動。

/gstack-setup-browser-cookies セッションマネージャー

本物の Chrome / Arc / Brave / Edge から Cookie をインポート。認証必須ページのテストが一発で通る。

出荷・デプロイ

/gstack-ship リリースエンジニア

main をマージ → テスト実行 → diff レビュー → VERSION bump → CHANGELOG 更新 → コミット → push → PR 作成。テストが無ければ自動生成。

/gstack-land-and-deploy リリースエンジニア(陸路)

PR をマージ、CI とデプロイを待ち、本番ヘルスチェックまで実行。「approved」から「verified in production」までを 1 コマンド。

/gstack-canary SRE

デプロイ後の監視ループ。コンソールエラー、性能劣化、ページ失敗をスクショ付きで監視。

/gstack-setup-deploy デプロイ初期設定担当

Fly.io / Render / Vercel / Netlify / Heroku を自動検出、本番 URL とヘルスチェックを記録。

セーフガード

/gstack-careful 安全担当

破壊的コマンドを警告。rm -rfDROP TABLEgit push --forcekubectl delete はすべて事前確認。

/gstack-freeze 編集ロッカー

編集スコープを 1 ディレクトリに限定。デバッグ中に Claude が「ついでに」関係ないコードをいじるのを防ぐ。

/gstack-guard 完全ガード

carefulfreeze を一括起動。本番作業の最強モード。

/gstack-unfreeze ロック解除

freeze の境界を解除。セッションは続けたまま編集スコープを広げたいとき。

ナレッジ・振り返り・補助

/gstack-retro エンジニアリングマネージャー

週次の振り返り。コミット履歴・作業パターン・コード品質指標を分析。チーム対応で、人ごとに「賞賛」と「成長機会 1 件」を出す。

/gstack-learn 記憶

セッションを越えて学んだことの管理。プロジェクト固有のパターン、落とし穴、好みを蓄積。検索・剪定・エクスポート可能。

/gstack-context-save 作業状態保存

git 状態・決定・残作業を保存。Conductor の workspace 切り替えでも文脈が消えない。

/gstack-context-restore 作業状態復元

保存した作業状態から再開。「あれ、何やってたっけ」が消える。

/gstack-document-release テクニカルライター

ship の後にドキュメントを総点検。README / ARCHITECTURE / CONTRIBUTING / CLAUDE.md を全部最新化。

/gstack-make-pdf 出版担当

Markdown を出版品質の PDF に。1 インチ余白、目次クリック可、ページ番号、章立て、curly quotes、DRAFT 透かし対応。

/gstack-health 健康診断医

型チェッカー・lint・テスト・dead code 検出を統合し、0–10 の合成スコアで健康度を可視化。

/gstack-landing-report 出荷キュー監視員

どの VERSION スロットが PR に予約されているか、隣のワークスペースで何がもうすぐ ship されそうかを表示。

/gstack-setup-gbrain GBrain オンボーダー

セッションを越えた永続記憶 GBrain をゼロから 5 分以内に立ち上げる。PGLite / Supabase の選択あり。

/gstack-upgrade セルフアップデート

gstack 自身を最新版に。グローバルとプロジェクト同梱を両方検出して同期、変更点を表示。

Chapter 04 ・ The Sprint 04

一日のスプリントはこう流れる

gstack は道具の寄せ集めではありません。一つのプロセスです。スキルは、スプリントが進む順序で並んでいて、それぞれが次のスキルに渡すアウトプットを書き残します。/office-hours が書いた設計ドキュメントを /plan-ceo-review が読み、/plan-eng-review が書いたテスト計画を /qa が拾い、/review が見つけたバグを /ship が「直したか」確認する――。何も床にこぼれない。

01 Think /office-hours
02 Plan /plan-ceo-review
/plan-eng-review
03 Build (実装)
04 Review /review
/codex
05 Test /qa
06 Ship /ship
/land-and-deploy
07 Reflect /retro
/learn

Conductor などのワークスペース管理ツールと組み合わせれば、10〜15 個のスプリントを並列で回すことが現実になります。これは Garry が 2026 年に毎日やっていることです。「一人で工場を回す」というメタファーは比喩ではなく、運用形態の正確な記述です。

Chapter 05 ・ A Day in the Factory 05

実演 ―
朝食ブリーフィングアプリを作る

あなたが Claude Code に「カレンダーから朝食ブリーフィングを作るアプリを作りたい」と言ったとします。
ここから何が起きるか、実際の対話を見てみましょう。これは Garry が公開している実例の再現です。

Step 1 ― 壁打ち

You: gstack-office-hours Claude (YC パートナー): Before we dig in ― what's your goal? [Startup / Intrapreneurship / Hackathon / Open source / Learning] You: Learning, but I might ship it. Claude: OK. Tell me about the pain. Specific examples, not hypotheticals. You: 複数の Google カレンダーがある。予定の情報が古い。 場所が間違っていることもある。準備に時間がかかるし、 それでも結果は十分じゃない。 Claude: ━━━ 私はあなたの構成を押し戻します。━━━ あなたが言ったのは "daily briefing app" だが、 あなたが描写したのは a personal chief of staff AI です。 [5 つの能力を抽出。あなたが描写したと気付いていなかったもの] [4 つの前提に挑戦。同意 / 不同意 / 調整 を選んでください] [3 つの実装案を、工数見積つきで生成] RECOMMENDATION: 一番狭いくさびを明日出荷してください。 実利用から学ぶ。完全な構想は 3 か月。 まず「ちゃんと動く朝食ブリーフィング」から。 → docs/designs/personal-chief-of-staff.md に設計ドキュメントを書きました。 ← 次のスキルに自動で渡ります。

あなたが言った「朝食ブリーフィングアプリ」を、Claude は「あなたが本当に欲しいのはチーフ・オブ・スタッフ AI ですよ」と再構築しました。これが /office-hours の力です。あなたの言葉を聞いていない。あなたの痛みを聞いている。

Step 2 ― CEO レビュー

You: gstack-plan-ceo-review Claude (CEO モード): 設計ドキュメントを読みました。10-section レビューを実施。 4 つの選択肢を提示します: [SCOPE EXPANSION] 大聖堂を建てる。プラトン的理想を描き、 スコープを上に押し上げる。 [SELECTIVE EXPAND] 範囲は守りつつ、価値の高い拡張だけを採用。 [HOLD SCOPE] 選択中 厳格レビュー。 全エッジケース・全失敗モードを検査。 [SCOPE REDUCTION] 本質だけ。最小限まで削る。 [前提に挑戦 1/4]: あなたは「複数カレンダー」を必須としていますが、 一週間の利用で実際に複数を読み込むのは何 % のユーザーですか? → これは Layer 1 ミスの可能性があります (built-in がある場合 custom を作るな)

Step 3 ― エンジニアリングレビュー

You: gstack-plan-eng-review Claude (Eng マネージャー): ASCII 図でデータフローを描きます。 [Google Calendar API] | v [OAuth トークンキャッシュ] ─ refresh on 401 | v [Event 正規化器] ─ ⚠ タイムゾーン処理に隠れた前提 | v [LLM 要約器] ─ プロンプト注入対策が必要 | v [配信] ─ Email / Slack / iOS push (3 つ全部?) TEST 行列 (12 ケース): ✓ 単一カレンダー / イベント 0 件 ✓ 単一カレンダー / イベント 1 件 ✓ 複数カレンダー / 重複イベント ✓ タイムゾーン跨ぎ ⚠ OAuth 期限切れの最中 ⚠ Google API 503 retry ...

Step 4 ― 実装(あなたは見ているだけ)

You: Approve plan. Exit plan mode. Claude: 実装を開始します... oauth.ts +124 lines normalize.ts +287 lines summarizer.ts +198 lines deliver.ts +156 lines tests/oauth.test.ts +89 lines ... 11 ファイル、2,400 行、約 8 分で完了。

Step 5 ― レビュー

You: gstack-review Claude (スタッフエンジニア): diff を構造的に分析します。 [AUTO-FIXED] 2 件 • SQL injection リスク (events.ts:142) → prepared statement に置換 • 不要な await (oauth.ts:67) → return await の冗長性除去 [ASK] 1 件 • Race condition (summarizer.ts:215) 2 つのカレンダーを並列 fetch しているが、 タイムスタンプ順マージで last-write-wins になる。 → 提案: イベント ID をキーに deduplicate してから merge? あなたの判断を待ちます。

Step 6 ― QA(眼を持つ)

You: gstack-qa https://staging.myapp.com Claude (QA リード): 実ブラウザでアプリを操作中... [3 ティア / Standard 選択] ホーム表示 200 OK / FCP 0.8s Google OAuth ログイン redirect 成功 朝食ブリーフィング生成 2.3s タイムゾーン日本→米 日付が 1 日ずれる ↳ Before: スクリーンショット保存 ↳ Root cause: timezone.ts:43 の dayjs().tz() 順序 ↳ FIXED commit a3f2d1: テスト追加 ↳ After: スクリーンショット保存 / 検証 OK Health: 8298

Step 7 ― 出荷

You: gstack-ship Claude (リリースエンジニア): main をマージ テスト 42 → 51 (+9 new) VERSION 0.1.0 → 0.2.0 CHANGELOG 更新 push origin PR 作成 → github.com/you/app/pull/42

8 つのコマンド。あなたが「daily briefing app」と言い、Claude が「あなたが作っているのは chief of staff AI です」と言い、二人で完成させ、本物のブラウザでテストし、PR まで出す。これはコパイロットではありません。チームです。

Chapter 06 ・ The Builder Ethos 06

工場を支える三つの哲学

gstack の 43 個のスキルすべての preamble に、同じ三つの原則が注入されています。これらは Garry が 20 年のソフトウェア構築経験から抽出した、2026 年版の「正しい働き方」の決め台詞です。読み流さず、内面化してください。

湖は沸かせ

Boil the Lake

AI コーディングは「完全さ」のコストをほぼゼロにした。
approach A(フル実装、150 LOC)vs approach B(90%、80 LOC)― 常に A を選べ。差の 70 行は数秒だ。
「ショートカットを取る」は人間が瓶首だった時代の遺物。湖は沸かせ。海は宣言してスコープ外にしろ。

建てる前に探せ

Search Before Building

1000× エンジニアの最初の本能は「誰かもう解いていないか?」。
* Layer 1 ― 試され尽くしたもの(あなたは知っているはず。前提を問え)
* Layer 2 ― 新しくて流行のもの(盲信するな。群衆は古いものでも新しいものでも間違える)
* Layer 3 ― 第一原理(最も価値あり。みんなが zig するときに zag せよ)

ユーザー主権

User Sovereignty

AI は提案する。ユーザーが決める。このルールは他のすべてを上書きする。
二つのモデルが「マージしろ」と言い、ユーザーが「分けたい」と言ったら、常にユーザーが正しい
Karpathy の「アイアンマン・スーツ哲学」: 偉大な AI 製品はユーザーを増強する。置き換えない。

この三つは、独立した教訓ではなく一つの態度を作ります。
「探した上で、本当に必要なら、完全な形で建てる。ただし最終決定はあなたがする」――これが gstack の構えです。

“The best tools solve your own problem. gstack exists because its creator wanted it. Every feature was built because it was needed, not because it was requested.”

― ETHOS.md / Build for Yourself
Chapter 07 ・ Power Tools 07

パワーツール ―
安全と協調の道具箱

「気をつけて」と言うだけ ― /gstack-careful

Claude に「be careful」と言うと、その瞬間から破壊的なコマンドの前に必ず警告が入るようになります。rm -rfDROP TABLEgit push --forcegit reset --hardkubectl deletedocker system prune――どれも 1 文字のタイプミスで一日分の作業を消し去る危険な命令です。
例外: rm -rf node_modules.nextdist__pycache__ など、ビルド成果物の削除は警告なしで通します。賢いセーフガード、です。

編集を「この箱の中」に閉じ込める ― /gstack-freeze

デバッグ中に Claude が「ついでに」関係ない場所のコードを書き換えてしまう。これは AI コーディング最大の事故です。/gstack-freeze src/auth/ と言えば、そのセッション中、src/auth/ の外側へのファイル書き込みは すべてブロックされます。/gstack-investigate は調査対象モジュールに自動 freeze を効かせます。

本番に触る日の最強モード ― /gstack-guard

carefulfreeze を一括起動。本番データベースに触る日、AWS の本番アカウントを開く日、これを最初に打ってください。あなた自身の保険です。

セカンドオピニオン ― /gstack-codex

Claude が「これで完璧です」と言ったとき、本当にそうでしょうか? /gstack-codex は OpenAI の Codex CLI を呼び出し、完全に違う AI モデルの目で同じ diff を見ます。3 モード:

「どこに着地できる場所がある?」― /gstack-pair-agent

あなたが Claude Code を使っていて、別ウィンドウで OpenClaw も使っている。両方に同じブラウザを見せたい。/gstack-pair-agent がそれを 1 コマンドで実現します。専用ブラウザが立ち上がり、ペースト用の指示ブロックが出ます。それをもう一方のエージェントに貼るだけ。各エージェントは別タブを持ち、互いに干渉できない。トークンはスコープ付き、レート制限付き、活動帰属付き。これは異なるベンダーの AI エージェント同士が初めて協調する瞬間です。

永続記憶 ― GBrain との連携

Claude Code はセッションが切れると記憶が消えます。これを補うのが GBrain/gstack-setup-gbrain でゼロから 5 分以内にセットアップ。
リポジトリごとに信頼レベルを設定できます: read-write(検索&書き込み)/read-only(検索のみ)/deny(一切触らない)。複数クライアントを抱えるコンサルタントが、A 社のリポジトリで作業中に B 社の知識を汚染しないための仕組みです。

Chapter 08 ・ Troubleshooting 08

よくあるつまずき

スキルが Claude Code に出てきません
プロジェクトの CLAUDE.md に gstack セクションを追加してください。cd ~/.claude/skills/gstack && ./setup を再実行すれば自動でリンクし直します。
/gstack-browse が動きません
cd ~/.claude/skills/gstack && bun install && bun run build。Windows なら Node.js のインストールも確認してください。
古いインストールを更新したい
/gstack-upgrade を実行。グローバルインストールとプロジェクト同梱の両方を検出して同期します。~/.gstack/config.yamlauto_upgrade: true にすると自動化できます。
もっと短いコマンド名にしたい(/qa と打ちたい)
cd ~/.claude/skills/gstack && ./setup --no-prefix。あなたの選択は次回アップグレード時にも記憶されます。
逆に名前空間を分けたい(他のスキルパックと併用)
cd ~/.claude/skills/gstack && ./setup --prefix/qa/gstack-qa になります。
Codex が「Skipped loading skill(s) due to invalid SKILL.md」と言う
Codex のスキル定義が古いです。cd ~/.codex/skills/gstack && git pull && ./setup --host codex
テレメトリが心配です
デフォルトで OFF。初回起動時にオプトインを聞かれるだけで、承認しない限り何も送信されません。送る項目もスキル名・所要時間・成功失敗・gstack バージョン・OS だけ。コード・ファイルパス・リポ名・branch 名・プロンプトは絶対に送りません。送信先は Supabase で、スキーマは supabase/migrations/ で完全公開、Row-Level Security で直接アクセスは全部拒否、検証 edge function 経由のみ。gstack-config set telemetry off で即時無効化できます。
チームに導入したい
リポジトリ内で (cd ~/.claude/skills/gstack && ./setup --team) && ~/.claude/skills/gstack/bin/gstack-team-init required。これで teammate も自動的に gstack を使うことになります。requiredoptional に変えると強制ではなく推奨に。リポジトリにファイルを vendor しないので、バージョンドリフトもありません。
Conductor で並列スプリントを回したい
各ワークスペースに ./setup --team 済みのリポジトリを置けば、それだけで動きます。10〜15 並列が現実的な上限。各エージェントが /office-hours/qa を独立に走らせ、互いに干渉しません。
音声で操作したい(AquaVoice / Whisper など)
各スキルは「音声で言いたくなる自然な言い回し」を認識します。「セキュリティチェックして」「ウェブサイトをテストして」「エンジニアリングレビューやって」――スラッシュコマンド名を覚える必要はありません。
Chapter 09 ・ Why You'll Never Let Go 09

手放せなくなる三つの理由

「あなたが言ったこと」ではなく「あなたが本当に欲しいもの」を扱う

普通の AI コパイロットは、あなたの言葉を真面目に聞きすぎます。
「朝食ブリーフィングアプリを作って」と言えば、朝食ブリーフィングアプリを作る。それで終わり。
gstack の /office-hours は違います。あなたの痛みを聞き、あなたの構成を押し戻し、本当に作るべきものを再定義する。「あなたが作りたいのは chief of staff AI ですよ」と言ってくれる相手は、世界中の AI ツールの中でこれだけです。
一度この体験をすると、ただ言われた通りに作る AI には戻れません。

床にバグをこぼさない ―
Iron Law の規律

/gstack-investigate の鉄則は 「根本原因なしに修正してはならない」/gstack-qa はバグを直すたびに自動でリグレッションテストを書きます。/gstack-review は CI を通る危険なコードを構造的に捕まえます。/gstack-ship はテストが無ければ自動でフレームワークを立ち上げてテストを書きます。
つまり、あなたが「あとで」と言いそうな全ての場所に、規律が事前に置かれている。これは「丁寧な開発者になる」訓練ではなく、プロセスとして規律を強制する道具です。
一度この感覚を覚えたチームは、規律のない開発に二度と耐えられません。

並列スプリントが「一人で工場」を現実にする

gstack は単独で使っても便利です。しかし真価は 10〜15 並列に現れます。
一つのワークスペースで /office-hours が新規アイデアを掘っているとき、隣のワークスペースでは /review が PR を見ていて、その隣では実装が動き、その隣では /qa がステージングを叩いている。あなたは CEO のように、判断が必要な瞬間にだけ顔を出す。
人間が瓶首になる工程はもう存在しません。
これが Garry が 2026 年に「2013 年の年間生産性の 240 倍」を出している正体です。秘伝のタレでも有料 SaaS でもなく、無料で公開されたプロセスです。

次の30 秒

Claude Code を開いて、あの 1 行を貼ってください。
その瞬間、43 人の専門家があなたの工場に出社します。

git clone --single-branch --depth 1 \ https://github.com/garrytan/gstack.git \ ~/.claude/skills/gstack \ && cd ~/.claude/skills/gstack \ && ./setup --prefix

迷ったら、まず 1 つだけ。/gstack-office-hours
あなたが今考えていることを話してみてください。

いつでも /gstack-upgrade でアップデート
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